Methodologyで使うボキャブラリー
Methodologyで使うVocabularyについて
ここでは、論文でよく使われる英単語、フレーズなどをを紹介します。紹介する英語は、前章で学んだ内容に関連した7つの分野に分かれていますので、あなたがどのようなことを説明したいか、主張したいか等によって、それぞれ役立つ情報が得られるようになっています。また、紹介する単語、フレーズは、ネイティブスピーカーによって書かれた、科学の各分野における論文600本から抽出しました。ネイティブの筆者、雑誌の編纂者からも認められた間違いのない英語ですので、しっかりと身に着けてください。
以下に7つのカテゴリーに関して、簡単な説明を付けましたので、興味のあるもの、必要なところを選んで学んでいってみてください。
1. 素材や手法の基礎的な情報や概要、そして、それぞれの出典を説明する
- 「In this study」
- 「most of the samples were tested using a ...」
のようなフレーズや
- 「were supplied by」
のような動詞など、よく使われ、そして、Methodologyの最初の所で使える言葉や表現を説明します。
2. 基本的なバックグラウンドを説明する
装置や設備、配置などを描写するときに使われる言葉やフレーズを説明します。例えば、
- 「parallel to」
- 「equidistant」
こうした言葉やフレーズは、読者があなたの研究内容を思い描いたり、追試したりするためにも、とても大切なものとなります。
3. 素材や手法の具体的、正確な情報を説明する
数量、温度、時間、順番、条件、場所、大きさなどを適切に表す表現を学びます。ここでは、単に「was done」や「was used」ではなく、あなたが実際に行った行為、例えば、
- 「optimise」
- 「extract」
といった動詞がリストアップされています。こうした動詞を使えば、「was done」を使い、それに補足表現を付け足す必要がなくなるので、説明をより単純にすることができます。
4. 選んだ手法を正当化する
あなたが選択をした理由を説明する表現を学びます。例えば、
- 「in order to」
その他、あなたの選択によって得られる利点を強調する動詞もリストに入っています。
- 「enable」
- 「facilitate」
5. 研究において、適切に、必要なケアを行っていることを説明する
- 「careful」
- 「carefully」
等の形容詞や形容動詞を学びます。こうした言葉を身に着けると、表現に細かなニュアンスの違いを付けることができ、自分の表現したいことがしっかりと表すことができるようになります。
6. 研究素材や手法を他の研究例と結びつける
研究内容を表す際に、「他の研究と全く同じ方法」を採用したのか、また、「他研究に似た方法」か、それとも、「全く違う新しい方法」を使ったのかをしっかりと表現することは、研究論文にとってとても重要です。ここでは、こうした研究手法の正確な説明に必要な表現を学びます。
7. 研究のどこに、どのような問題があり得るのかを説明する
研究内容に若干の問題があるような時には、その問題についてうまく説明、弁明をし、研究の良い面をしっかりとアピールすることが必要です。そして、今後の展開として、問題点に対する解決策を提示できれば、さらに良い論文となるでしょう。
以下に詳細を見ていきましょう。
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藤野 輝雄 (著)
理系の英語論文での使用頻度が高く、有用な表現を工学、医学、化学など幅広い分野から集めた、研究者が完成度の高い論文を仕上げるために必須な参考書です。ヘルプ・シート、詳細な目次、索引により、必要とする表現が容易に探し出せるようになっています。