Introductionでの接続詞の使い方

Introductionでの接続詞の使い方

Introductionでの文章の接続について

文章の接続に仕方

 ネイティブではない人が書く英文で、最も不自然な点の一つは、文章の接続です。ネイティブの人は、小さい頃から文章の書き方の授業をしっかりと受けてきていますが、日本人が英文の接続について学ぶ機会はほとんどありません。ここでは、英語で論文などを書く際に、文章同士を接続するルール、接続の仕方を身につけて、自然な英文が書けるようにしていきましょう。

 

ルール1

「前の文章に出てきた単語や節を繰り返して使う」

 

次の例文を見ながら、ルール1を身に付けましょう。

One way to toughen polymers is to incorporate a layer of rubber particles. As a result, there has been extensive research regarding the rubber modification of PLA.

ここでは、As a resultを使って文章を接続しているように見えますが、このフレーズだけではなく、後の文章にrubberを入れ込むことで、前の文章からの内容を受け継ぐことができるのです。また、次の例文も見てください。

The pattern of inflammation during an asthma attack is different from that seen in stable asthma. In stable asthma, the total number of inflammatory cells does not increase.

この文章では、特に接続詞は用いていませんが、前の文章のすぐ後に、stable asthmaを配置することで、文章同士が上手く接続できています。英文では、意味合いを強調する以外は、あまり接続詞を使わずに、文章をつなげていくので、ルール1はとても大切なポイントです。

 

ルール2

「代名詞を使って、文章をつなげる」
ここでいう代名詞とは、「it, they, this, these」などです。例文を見ていきましょう。

On the basis of these criteria it then describes the preparation of a set of polymer blends using PLA and a hydrocarbon rubber (PI). This combination of two mechanistically distinct polymerizations formed a novel copolymer in which the incorporation of PI significantly increased flexibility.

このように、前の文章をthisで受けることで、文章同士が自然に接続ができているのです。ここでも、余計な接続詞は使いません。もう一つ例文を見てみましょう。

Many researchers have suggested ways of reducing cost without affecting the quality of the image. These methods rely on data structures built during a preprocessing step.

 

ルール3

「文章を完結せずに、次の分へつなぐ」
3つ目の文のつなぎ方は、セミコロンや関係詞節(whick)を用いる方法です。セミコロンを用いる接続の方法は、2つの文章が非常に密接に関連している時に有効で、どちらか一方の文章は短くします。

The procedure for testing whether components are operationally safe usually takes many hours; this means that tests are rarely repeated.

It has received much attention over the past few dacades due to its biodegradable properties, which offer important economic benefits.

これらの接続の仕方は、日本人はあまり有効的に使えていないような気がします。ネイティブの研究者が書いた論文等を読むときに、セミコロン、関係詞節の使い方を意識的にチャックするようにして、自分でも使えるように身に付けましょう。

 

ルール4

「接続詞を使う」
4つ目の方法は、接続詞を使う方法です。以下に論文でよく使われる接続詞を紹介しますので、ぜひこの機会に接続詞のボキャブラリーを増やしてみてください。

原因の接続詞

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結果の接続詞

結果を表す接続詞のボキャブラリー

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対比/差分の接続詞

対比/差分を表す接続詞のボキャブラリー

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逆接の接続詞

逆接を表す接続詞のボキャブラリー

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追加の接続詞

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