Resultの章構造

Resultの構造

Resultの構造について

このResultsの章は、各論文のスタイルやジャーナルによって、呼び方が変わり、「Results」に代わって、「Analysis」や「Data Analysis」となることもあります。そして、ここでの章設定によって、それに続く章の設定や名前の付け方が変わってきます。例えば、下の表のOption1では、「Results」(もしくは、「Data Analysis」)という章の設定の仕方をすると、次の章で、「Discussion」、そして最後に「Concusion(s)」という流れになっています。

 

Option1 Option2 Option3 Option4
Results or Data Analysis Results or Data Analysis Results and Discussion Results or Data Analysis
Discussion Discussion

-

Discussion and Conclusion(s)
Conclusion(s)

-

Conclusion(s)

-

 

この章の呼び方によって、以下の章の名称も変わっていきますので、上の表を参考にしてみてください。

 

introduction,構造,書き方

 

Methodologyのところでも述べましたが、適切な章のタイトルを付けるためには、まずはあなたが投稿するジャーナルのガイドをチェックしてみてください。

 

「Result」の役割

この章の役割について少し考えてみましょう。様々な論文を見ていると、グラフや表、式、図を使うだけで結果を示し、説明が不十分なものが時々見られます。もちろんグラフや表だけでもある程度の結果は示せます。

 

では、どうして、グラフや表、式、図を自分の言葉で適切に説明するが必要なのでしょうか?

 

それにはいくつか理由があります。

 

  • 研究結果をよりアピールするため

あなたの研究結果は、とても興味深く、他の研究に比べても重要なものかもしれません。だからと言って、ただ単にグラフや表などだけを示すのではなく、それらをさらに強調し、盛り立てるような説明を加えることで、得られた結果をよりアピールすることができます。

 

  • 研究結果を確実に理解してもらうため

研究の難易度が上がれば上がるほど、言葉でしっかりと説明しなければ、得られた結果をしっかりと理解させることが難しくなります。また、読み手が、あなたの研究内容にあまり詳しくない場合もあるでしょう。そういった場合には、数字の羅列や、グラフの中の点の集合体から、何を読み取るのかということを、あなた自身の言葉で適切に説明することが、研究者の大切な仕事なのです。

 

  • 読者の潜在的な疑問に答えるため

あなたの提示するデータや結果が全て完璧であれば問題ありませんが、時として、データのエラーや思った通りにならなかった部分も出てくることでしょう。そのような時には、潜在的な読者の質問、突っ込みに答えながら、データを見せる必要があります。例えば、何故データの1点だけが、少し外れているのか?など。

 

以上のような理由、目的のために、この「Result」の章では、グラフ、表などを適切に説明を加えることが大切なのです。

 

それでは、まずお手本となる「Result」を一緒に読んでいきましょう。この研究分野に馴染みがなく、少々専門的な言葉も出てくるかもしれませんが、その点は特に気にせずに、この章の書き方の全体的な雰囲気をつかんでください。

Resultのお手本例

Resultのお手本例

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