Methodologyを書くためのモデル

Methodologyを書くためのモデル

Methodologyを書くためのモデル

Methodologyを書くための練習から得られた文章をここでまとめてみましょう。

 

  1. 筆者は、この章の概略を述べ、研究の目的も示している。
  2. 筆者は、研究の背景となる情報を与え、前研究から研究手法の選択の妥当性を説明している。
  3. 筆者は、研究手法そのものについての概要を説明している。
  4. 著者は、研究で何を行ったかを具体的に説明し、その際に細心の注意を払ったということを説明している。
  5. 著者は、研究で何を行ったかを具体的に説明し、その際に注意を払った点をアピールしている。
  6. 著者は、過去の研究例を引用して、自分の研究手法を説明している。
  7. 著者は、より詳細な情報を提供し、その手法が良い選択だとアピールしている。
  8. 著者は、より詳細な手法の情報を与えている。
  9. 著者は、手法における考えられる欠点を述べている。

 

これは、例となる論文から導き出されたモデルですが、これらをさらに4つの基本的な要素に分けてみましょう。この作業は、Introductionの時も同様に行い、その時は全ての要素を使いIntroductionを完成させました。しかし、Methodologyでは、全て使う必要はなく、自分で必要だと思う部分を組み合わせて完成させるようにしてください。

((Part 1))
研究対象、研究手法についての一般的な解説や概要を説明する
研究の目的を改めて説明する
使用した素材や装置の出所を説明する
その他、基本的なバックグランドを説明する

((Part 2))
素材や手法の具体的で、正確な情報を説明する
(数量、温度、時間、手順、条件、場所、大きさなど)
選んだ手法を正当化する
研究において、適切に、必要なケアを行っていることを説明する

((Part 3))
研究素材や手法を他の研究例と結びつける

((Part 4))
研究のどこに、どのような問題があり得るのかを説明する

 

この前のレッスンでは、Methodologyの例を使い、Methodologyを書く練習をしましたが、ここでは、あなたのよく読む論文を使って、一般的に論文がどのような構成になっているのかを調べていきましょう。やり方は簡単です。論文のMethodology(Materials, Experimental, Simulation etc)の読んで、一つ一つの文章が上の4つのどれに当てはまるか番号を付けていってみてください。こうしたトレーニングをすることで、Methodologyを書く際に、どのような構成、流れにすれば良いかがわかってきます。

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