1. 論文執筆の基礎知識

1. 論文執筆の基礎知識

ここは、英語で科学論文を書くための基礎知識を紹介しています。

1-1. 論文の構成

Title

タイトルは、分かりやすく簡潔に、かつ必要な情報を効果的に含ませる。ここは、多くの人に読んでもらえるかどうかを決める重要なポイントです。実際に出版されている論文では、色々な面白い魅力的なタイトルがたくさんありますが、まず始めのうちは、自分の論文の内容を的確に表現して、そして、どのようなキーワードで自分の論文を検索をしてもらいたいかを考えて決めてください。

 

修士論文などでよく使われるタイトルを以下に示しましたので、参考にしてください。
Coming soon.

 

Abstract

AbstractとConclusionとの違いは?
Abstractには、得られた研究結果の要点のみが簡潔に述べられている。つまり、Abstractには自分の考えなどは入れない。一方、Conclusionでは、論文の要点をまとめるだけではなく、将来の研究の発展を見据えて、自分なりの意見を含めても構わない。むしろ、自分なりの考えや今後のビジョンなどを入れた方が、読者に次の論文を読んでみたいと思わせられるので良いと思います。

 

Introduction

Introductionでは、
@「研究テーマの概要や説明、重要性のアピール」
A「過去の研究についての説明」
B「最近の展開」
C「自分の研究で観測したい研究結果とそれの持つ意義の予想」
を順次述べていきます。@〜Bをしっかりと書くには、ある程度のリファレンスになる論文を読まなければなりません。論文を書くと決めたら、論文を読んでいる時も@〜Bのポイントを意識しながら、「Introduction」のストーリーのイメージを作っていきましょう。

 

Experimental

実験装置の説明を行うが、従来のリファレンスで説明が代替できれば、実験装置の簡単な説明で済まして、リファレンスを載せる。もし、従来の実験装置と異なる新たな部分があれば、それを強調して述べる。

 

Results and discussion

Resultsとdisucussionを分けて書くこともあるが、一緒にした方が書きやすい。
通常、Resultsは複数、discussionは単数で使う。

 

Conclusion/Summary

単なる結果のまとめで終わらせず、Introductionで述べたCを受けて、得られた結果の意義の再確認と、将来の研究への展開を議論すると良い。IntroductionとConclusionは「係り結びの関係」にある。この部分をSummaryとして、結果の単なるまとめとしてしまうと論文のインパクトは半減してしまう。

 

References

通常Referencesと複数で使われる。